編集/ライター柚月の雑記

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。


さて、2015年の暮れに、3年ほど温めていた左腕の腫瘍を摘出する手術を受けてきました。


命に関わらない良性の腫瘍ですが、大きくなるにつれて手や指の神経を圧迫していて、血管を巻き込んでいることで今後さらに肥大する可能性しかないとのことで、決断しました。
 

術後の安静期間を逆算すれば12月24日の入院、翌25日の手術が望ましく、なかなか強烈なクリスマスを過ごすこととなりました。


3軒目でようやく出会えた専門の診療科。主治医も軟部腫瘍の専門医で、検査から病状を把握、説明をするまでわずか1週間。超スピーディーかつ丁寧な診察をしていただき、「どうせ切るならばこの先生にお願いしたい」と手術も即決。ステキ先生のおかげで恐怖心もなく、むしろ興味津々で挑みました。

苦手だったMRIもすっかりなれました。
(どうしてあんなに狭いんだろうか!!)

中でも特に手術室は興味深かった!

人生でそう入ることもない手術室。コンタクトを外さなければならなかったのが残念だけど、眉間にシワを寄せながら薄目で周囲を見回しただけでも驚きの連続。モニターと器具がやたら置いてありました。季節も時間も感じない異空間ぶりがすごい。

セキュリティ万全で、2つ目の扉で病棟の看護師から手術室の看護師へ引き渡されるのがドナドナのようで泣けてきます。フロアには歩ける患者さんが続々と集まってきて、口頭で本人確認。
みんながストレッチャーで運ばれて来るかと思いきや、歩ける人は歩いて入室するのも発見だった。
 

3つ目の扉では手術室が広がり、左側に洗浄エリア右側には部屋番号が大きく記されていた。手術室は全部で20室ほどあるという。ここで日夜手術が行われていると思うと、まだまだ世の中にには知らない世界があるのだと思わされる。
 

手術前に、

私「先生…(涙目)」

先生「心配ないよ(キリッ」


なんて浮ついた会話があるわけもなく、当日初めて対面したおじさま麻酔科医とメガネ女子の助手と雑談していて「あ、なんか寝ちゃいそうで…す、ね…zzz」なんて具合にあっさり眠ってしまい、術後、ステキ先生に起こされて目が覚める。

確か、手術台に上がったときに病衣を脱いだはずなのに目覚めたときには着衣していた。

一体、どのタイミングで……誰が?もしやステキ先生もたるんだボディをご覧に?


血管と神経を巻き込んだ腫瘍は意外と大きく、筋肉からひきはがすのに時間がかかったとかで予定より少しおして3時間弱で終了。目覚めたものの、そこから浅い眠りを続けベッドに寝たまま自室に運ばれた。麻酔から覚めてもまだ朦朧としていて、両腕にはドレー ンと点滴がつながれている。


病室で再び目覚めて、5分もしないうちに若手医師がサンタ姿で病室をまわるというクリスマスムードに巻き込まれる。パーリーピーポーここにもいたか。


さらに、ステキ先生のおかげで恐怖心が麻痺していたため「摘出した腫瘍を見せてください」と陽気なお願いを事前にしていたところ、腫瘍どころか切開した腕の中の写真まで頂戴した。

いろんな意味で手厚い。


ロケーションが良い病院で、病棟からは週末夜の花火、38年ぶりのクリスマス満月、高層階では素敵な日の出も見えた。
上層階にはもっと重たい病気を抱えた方たちが入院されているようで、いい景色を眺めて元気になったらと素で思いました。 


師走にも関わらずお見舞いにきてくれた友らと爆笑できたのは精神的にもありがたかったし、突然スラムダンク15巻持ってきてくれたのも懐かしいやらおもしろいやらで気が紛れて助かった。高級ないちごにキルフェボンのタルト、抹茶パフェ…etcおいしいものを沢山いただきました。


こんな5日間はもう経験しないだろうけど、規則正しい生活を送ったことで、むしろゆっくり休めた気がする。無事に入院生活を終えることができて、先生をはじめ看護師さん、兄弟友人に感謝。

後日談。
・経過は良好。
・形成外科で傷跡を治す治療が始まる。
・全身麻酔が思いの外気持ちよくて、たまに思い出す。
・入っててよかった入院保険。
 
 



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